MacBook Air 15インチ (M3) レビュー: 単なる大きなMacBook Air以上のもの

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15インチMacBook Air M3

15インチMacBook Air M3は、Appleのノートブックラインナップに新風を吹き込むモデルです。M2チップの後継として、処理速度とバッテリー寿命が大幅に向上し、クリエイティブな作業やマルチタスクに最適な選択肢となっています。

主な特徴

• M3チップ: M2チップよりも処理速度が最大20％、グラフィック性能が最大35％向上
• 最大18時間のバッテリー寿命: 前モデルよりも2時間長いバッテリー寿命で、外出先でも安心して作業可能
• 15.6インチLiquid Retinaディスプレイ: 鮮明で美しい映像を楽しめる高解像度ディスプレイ
• 1080p FaceTime HDカメラ: 高画質なビデオ通話に対応
• 4つのスピーカー: 臨場感あふれるサウンド体験を提供
• MagSafe 3充電: 充電が簡単で安全
• 2つのThunderbolt/USB 4ポート: 高速データ転送に対応
• macOS Ventura: 最新のMacオペレーティングシステムを搭載

M3チップのパワー

M3チップは、Apple独自開発の5nmプロセスルールで製造された次世代チップです。8コアのCPUと10コアのGPUを搭載し、前モデルのM2チップと比べて処理速度とグラフィック性能が大幅に向上しています。

クリエイティブな作業にも最適

M3チップのパワーにより、15インチMacBook Air M3は、写真編集、動画編集、音楽制作などのクリエイティブな作業にも最適です。また、複数のアプリケーションを同時に使用しても、スムーズな動作を実現します。

長持ちするバッテリー

15インチMacBook Air M3は、最大18時間のバッテリー寿命を実現しています。これは、前モデルよりも2時間長い時間です。外出先でも安心して作業することができ、充電切れの心配を減らすことができます。

美しいディスプレイ

15インチMacBook Air M3は、15.6インチLiquid Retinaディスプレイを搭載しています。このディスプレイは、鮮明で美しい映像を楽しめる高解像度ディスプレイです。また、True Toneテクノロジーにより、周囲の光に合わせて画面の色温度を自動的に調整するため、長時間画面を見ても目が疲れにくくなっています。

充実した機能

15インチMacBook Air M3は、1080p FaceTime HDカメラ、4つのスピーカー、MagSafe 3充電、2つのThunderbolt/USB 4ポートなど、充実した機能を搭載しています。ビデオ通話、音楽鑑賞、データ転送など、さまざまな用途で活用できます。

macOS Sonoma

15インチMacBook Air M3は、最新のMacオペレーティングシステムであるmacOS Sonomaを搭載しています。macOS Sonomaは、美しいスクリーンセーバ、デスクトップウィジェット、作業を共有する新しい方法、ウェブアプリ、楽しいカスタマイズツール、ゲームモードが加わり、さまざまな新機能を搭載しています。

15インチMacBook Air M3は、パフォーマンスとバッテリー寿命が大幅に向上した、新時代のMacBook Airです。クリエイティブな作業やマルチタスクに最適な選択肢であり、外出先でも安心して使用できるノートブックを求めている方に最適です。

MACBOOK AIR 15インチ M3: スペック

MacBook Air 15の価格はSSDの容量によって違います。

2024年3月末の時点で

最も安価な基本モデルはアマゾンで￥190,768 税込となり、Appleの8コアM3 CPU、8GBのユニファイドメモリ、256GB SSD、10コアM3 GPU、および15.3インチのLiquid Retinaディスプレイという構成になります。

ストレージを 2 倍の 512 GB に増やすか、RAM を 2 倍の 16 GB に増やすことができます。

ヨドバシカメラやAmazonなどを見てみるとモデルの価格は、すべて8GBのRAMになり、SSDの容量は256GBもしくは512 GB のストレージを搭載し、ディスプレイと CPU は同じままで、約3万円の違いになります。

ストレージのニーズはさまざまですが、快適な利用を考えるとなら RAM のアップグレードを検討し、少なくとも 16 GB にすることをお勧めします。

一度に 1 つまたは 2 つのアプリを使用し、ブラウザーのタブを多く必要としない人でない限り、16 GB 以上の RAM がもたらす余裕を高く評価すると思います。

Appleでは15 インチ Air M3 RAM は16GB、ストレージは最大512GBで258,800円（税込）になります。

またAppleではカスタマイズ可能で、RAMの容量は最低の8GBですが16GBと最高で24GBまでが可能になります。

SSDの容量は256GBが最低ですが、最大は2TBになります。

MACBOOK AIR 15 M3: デザイン

新しい MacBook Air M3 を、前機種の15 インチ MacBook Air M2 と比較すると、確かに同じに見えます。

しかし、前機種と比較した場合にデザインに関しては似ていても、改善された点があります。

ミッドナイトに関しては前異種よりも確実に指紋などの後がつきにくくなっています。

ミッドナイトは人気のある色ですが、それを嫌ってスターライトやシルバーを選ぶ必要はなくなりました。

厚さは1.15 cmなので、Air 15 は世界最薄の 15 インチ ラップトップとなり13 インチ MacBook Airよりもわずかに厚いことです。

また、Air 15 は1.51 kgと信じられないほど軽いです。これは競合他社のマイクロソフト　SurfaceLaptopの重量よりも数十ｇとわずかに軽く、大きさも高さもそれほど変わりはなくわずかにAirの方が数mm小さくなっています。

MACBOOK AIR 15 M3: ポート

Apple はMacBook Air 15 インチのポートに関して使用やポート数を変えていません。

MagSafe 3 充電ポートのすぐ下の左側には Thunderbolt/USB 4 ポートが 2 つあり、右側にはヘッドセット ジャックがあります。

Thunderbolt/USB 4 ポート、HDMI、フルサイズ SD カード スロットを備えたMacBook Pro M3と比較すると拡張性に乏しいように感じますが、最高のドッキング ステーションまたは最高の USB Type-C ハブの 1 つが、周辺機器の接続をカバーしています。

MACBOOK AIR 15 M3: ディスプレイ

MacBook Air 15 M2 の 15.3 インチディスプレイも好評だったので、MacBook Air 15 M3 に関しても不安はありませんでした。

2880 x 1864 の Liquid Retina ディスプレイは明るく、Apple の True Tone により、さまざまな照明でも色が正確に保たれます。

そのため、ホテルの暗い部屋、明るいコーヒーショップ、または蛍光灯の光が当たるオフィスにいても、MacBook のディスプレイは最適な画像を提供しています。

Air 15 は明るさを犠牲にすることなく、平均 482 ニット*という驚異的な値を実現しており、主流の平均である 300ニットを200 ニット近くも上回っています。

これは、Acer Swift Edge 16 が 387 nit で最も近く、 MSI Prestige 16 AI Evo が 368 nit などを考えると、競合他社を上回るには十分以上でした。

＊ニットは、ディスプレイが作成できる光の量を測定したものです。300ニット パネルは、300ニットの輝度を出力できます。これは、イメージがディスプレイ上でどれだけ明るく表示されるかを示しているため、ゲーマーやクリエーターにとって重要です。これにより、ユーザーはシステムが昼間使用と夜間使用のどちらに適しているかを判断できます。ゲーマーやクリエーターにとって望ましい範囲は300ニット以上です。（https://www.dell.com/ja-jp/lp/monitor-guideより参照）

ただし、Air 15 は、色域テストでは競合する製品の半分になり不十分でDCI-P3 の色域の 77.5% を再現できました。

これは、主流のノート PC の平均である 87.2% よりも 10% 近く低くなり、Swift Edge 16 (139.2%) や Prestige 16 AI Evo (137.9%) には遠く及びませんでした。

Air 15 M3 は色精度に少し問題があり、Delta-E スコアは 0.3 (0 が理想的) で、主流のラップトップの平均である 0.24 を下回っています。 Swift Edge 16 (0.27) と MSI Prestige 16 AI Evo (0.17) はどちらもそれを上回りました。スコアは低い方が好ましいですが、0.3 であっても優れた結果であることにには変わりません。

MACBOOK AIR 15 M3: オーディオ

Air 15 が 13.6 インチのAirと比較して提供する優位点の 1 つは、フォース キャンセリング ウーファーを備えた 6 スピーカー サウンド システムです。

Air 13 では、フォースキャンセリングウーファーとそれらのスピーカーのうち 2 つが削除されています。

また、内蔵スピーカーでビデオを見たり音楽を再生したりする場合でも、空間オーディオのサポートを提供します。

第 3 世代AirPods、AirPods Pro、またはAirPods Maxをお持ちの場合は、Air 15 と組み合わせて使用​​すると、ダイナミック ヘッド トラッキングを備えた空間オーディオの恩恵を受けることもできます。

Air 15 のスピーカーは、最大音量まで上げても、クリアな音で特に問題はありませんでした。

閉じた状態で外付けのモニターに接続して使用しているときでも、音が大きくクリアなままになっています。

MACBOOK AIR 15 M3: キーボードとトラックパッド

家で作業するときにはロジクールなど他社製のキーボードやAppleのMagic Keyboardを使用し、外出時にはMacBook Air 15 のキーボードを使い分けましたが、Air 15のキーボードは非常に打ちやすく疲れにくいキーボードということを実感します。

このキーボードは素早くリバウンドする幅広のフラットキーで入力するためのしっかりしたプラットフォームを提供します。

MacBook Air 15 に搭載された 巨大な Force Touch トラックパッドはデザインの特徴となっています。

機能的にも応答性が高く、トラックパッド全体で瞬時にタップに対して確実に反応します。

ワークスペース間をすばやくスワイプしたり、Web サイトやスプレッドシートを 2 本の指でスクロールしたりすることは、シームレスな操作が可能です。

MACBOOK AIR 15 M3: パフォーマンス

4 つのパフォーマンス コアと 4 つの効率コアを備えた Air 15 M3 の 8 コア CPU は、想像をはるかに上回る性能を発揮します。

10 コア GPU、16 コア Neural Engine、16 GB のメモリ、および 512 GB SSD を備えた 8 コア Apple M3 チップが搭載されています。

仕事柄複数のブラウザーを使用し、メインで利用するchromeブラウザーは、常時12 ～ 20 個のタブを展開した複数のGoogle Chrome ウィンドウが表示され、 Photoshop、Slack、場合によっては Premiere Pro さえも実行されています。

これは機種によってはパソコンのパフォーマンスを著しく低下させますが、15 インチ MacBook Air M3 は十分に対応しています。

前機種のM2 搭載 Air 15 と比較しても、アプリの過負荷をうまく処理するだけでなく、Adobeアプリの起動の速さにも衝撃を受けました。

Photoshop が起動するのを待っている間にコーヒーを一口飲む事ができるのですが、M3はアプリを開くのは、まばたきするだけで見逃してしまうような状態です。

テストに目を向けると、Geekbench 6.2.2 のマルチコアによりパフォーマンスが著しく向上し、M2 Air 15 の 9,993 から 12,052 に上昇しました。

Windows の競合製品を見ると、MSI Prestige 16 AI Evo はなんとか Air を上回っています。 13,310 台ですが、M3 搭載 Air は、Acer Swift Edge 16 (10,682 台) や主流カテゴリーの平均 (9,595 台) を簡単に上回ります。

実際のテストでは、Handbrake ビデオ トランスコーディング ベンチマークを使用しました。

15 インチ Air で 4K ビデオを 1080p にトランスコードするのに 6 分 30 秒かかり、主流の平均 8:23 を軽く超えました。

ただし、MacBook は Acer (6:04) や MSI (5:17) を上回るほど高速ではありませんでした。

M3 Air 15 は、BlackMagic の読み取り速度 2,968.2 MBps、書き込み速度 3,167.1 MBps を記録しました。

MACBOOK AIR 15 M3: バッテリー駆動時間

2020 年に Apple Silicon に移行して以来、MacBook オーナーは毎回優れたバッテリー寿命を期待することができ、M3 Air 15 もその流れを断ち切ることはありません。

バッテリーテスト(明るさ 150 nit での Wi-Fi 経由の連続 Web サーフィン)では、MacBook Air 15 M3 は 15 時間 3 分間のバッテリー駆動時間になりました。

これは、以前のバージョンと比べてわずか 4 分の差ですが、全体のパフォーマンス向上を考慮すると、非常に素晴らしい駆動時間になります。

これは、Air 15 のすべての競合他社に対するアドバンテージになります。

MSI Prestige 16 AI Evo は 13 時間 4 分で最もAirに迫りましたが、Acer Swift Edge の 7 時間 18 分は平均的なノート型パソコンとして考えるとAirの駆動時間が優れていることがわかります。

MacBook Air 15 M3 を充電する必要がある場合は、急速充電対応の 70W USB 電源アダプタが付属しています。

または、予備の USB-C ポートが必要な場合は、デュアル USB-C 35W 電源アダプタを選択できます。

後者では貴重なThunderbolt/USB 4ポートの1つを占有することなく、ラップトップと一緒にiPhoneを接続できるのは素晴らしいことです。

MacBook Air 15 M3 は Apple の優れたノート型パソコンであると言っても過言ではありません。

M3 Air 15 と、M2 を搭載したAirとの間には明らかなパフォーマンスの違いが見られますが、それでも、ほとんどの M2 所有者は将来 M4 へのアップグレードを保留する可能性が高いことが考えられます。

ただし、これは M1 または Intel ベースの MacBook Air を使用している人にとっては確実に作業をアップグレードする事ができる推奨事項だと思います。

パフォーマンスが大幅に向上するだけでなく、MagSafe 3 が重要に含まれるより現代的な Air 設計、充電中に Thunderbolt/USB 4 ポートの両方を使用できるようになります。

生産性の高いマルチタスクを行う人は、MacBook Air 15 を閉じた状態でデュアル外部モニターを実行できる機能にも魅力を感じると思います。

M3 搭載 MacBook Pro を使用していて、なぜこのオプションがないのかと疑問に思っていいましたが、Apple は、これが今年後半のソフトウェア アップデートで提供される予定のようです。

MacBook Air 15 M3は、サイズ、パフォーマンス、バッテリー駆動時間、手頃な価格の素晴らしい組み合わせで、持ち運びができる最高のノート型パソコンとして候補に挙がると思います。

今購入しても長い間使用に耐えるパソコンになります。